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映像四郎の百人斬り

映像四郎の百人斬り

「A子降臨」

「A子降臨」



 「地下鉄A子ちゃん」は、

 話してるうちに、エンジンが、かかってきた。

 自分の身体性にもとから、根付いていた回路が、

 すこし、息を、吹き返してきたようだ。

 徐々に、いつものペースが、戻りつつある。

 「あ、なんか、たかぴーな、あたしが、戻ってきた、

  たかぴーに、戻っていい?」

 最終的に、「A子ちゃん」は、「男」の話に、

 横滑りしていくと、生命回路が、作動し始めるようだ。

 未だ、いい寄られることが、多いらしい。

 そして、その「言い寄られの系譜」を、

 語ってるうちに、「A子ちゃん」のトーンは、

 熱度を帯び、鎖を断ち切る「ケンシロウ」のように、

 無敵の重戦車「女」に、戻っていった。

 徐々に、「ぴくぴく」は、殺菌されてゆく。



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